Windowsやofficeを再インストールする際、「ISOファイルはダウンロードできたけれど、マウントの仕方がわからない」「プロダクトキーをどこで確認すればいいのかわからない」と悩んだことはありませんか。

ISOファイルのマウントはWindows標準機能だけで完結しますが、手順を知らないと戸惑ってしまいます。また、プロダクトキーについても「購入したはずなのにどこにも書いてない」「PCを買い替えたらキーがわからなくなった」というトラブルは非常に多く発生します。

本記事では、エクスプローラーを使ったISOファイルのマウント方法と、すでに正規に購入・ライセンス認証済みのWindowsやOfficeのプロダクトキーを確認・再取得する方法を、初心者の方でもわかるように手順ごとに解説します。なお、プロダクトキーの不正な入手や、認証を回避するツール・改変ISOの使用は、Microsoftの利用規約違反および著作権法上の問題につながるおそれがあるため、本記事では取り扱いません。あくまで正規に購入したライセンスを確認・管理するための方法を紹介します。

目次

1. ISOファイルとは

ISOファイルとは、CDやDVDなどの光学ディスクの内容を、そのまま一つのファイルにまとめた「ディスクイメージ」形式のファイルです。拡張子は「.iso」で、正式には国際規格「ISO 9660」に基づいています。WindowsやOfficeのインストールメディアも、このISOファイルの形で公式に配布されています。

ISOファイルはWindows 10・Windows 11では、DVDドライブなどの物理メディアを使わずに、標準機能だけでマウント(仮想的なディスクとして読み込むこと)できます。マウントすると、DVDドライブに実際のディスクを入れたときと同じように、中身のファイルを直接開いたり、セットアップを実行したりできるようになります。

2. WindowsのISOファイルを公式サイトから入手する方法

まず前提として、ISOファイルは必ずMicrosoft公式サイトからダウンロードしてください。公式サイトの「Windows 11のダウンロード」ページでは、以下の方法でISOファイルを取得できます。

  • Windows 11 のインストール アシスタント(現在使用しているPCをそのままアップグレードする場合)
  • Windows 11 用のインストール メディアを作成する(USBメモリやDVDに書き込む場合)
  • Windows 11(マルチエディションISO)のダウンロード(ISOファイルとして直接保存する場合)

マウントして直接インストールに使いたい場合は、3番目の「ISOファイルとしてダウンロード」を選び、案内に従って言語とエディションを選択してダウンロードします。公式サイト以外で配布されているISOファイルは、改変やウイルスの混入といったリスクがあるため使用しないようにしましょう。

3. エクスプローラーでISOファイルをマウントする方法

ダウンロードしたISOファイルは、追加のソフトを入れなくてもファイルエクスプローラーだけで簡単にマウントできます。手順は次の通りです。

  1. エクスプローラーを開き、ダウンロードしたISOファイルが保存されているフォルダー(多くは「ダウンロード」フォルダー)に移動します。
  2. 対象のISOファイルを右クリックします。
  3. 表示されたメニューから「マウント」をクリックします。(メニューに表示されていない場合は「その他のオプションを確認」や「プログラムから開く」の中に入っていることがあります。)
  4. 数秒待つと、新しい仮想のDVDドライブが自動的に作成され、エクスプローラーのウィンドウが開いてISOファイルの中身が表示されます。
  5. 「PC」を開くと、「DVDドライブ」として仮想ドライブが追加されているのが確認できます。中の「setup.exe」を実行すれば、そのままセットアップを開始できます。

ダブルクリックでもマウントできますが、その場合はマウントと同時に中身のフォルダーが自動的に開く点が右クリックとの違いです。どちらの方法でも結果は同じです。

4. マウントできない・「マウント」が表示されない時の対処法

右クリックしても「マウント」の項目が表示されない場合は、ISOファイルの既定の関連付けが変わってしまっている可能性があります。以下の手順で修正できます。

  1. ISOファイルを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
  2. 「一般」タブの「プログラム」欄にある「変更」ボタンをクリックします。
  3. 一覧から「エクスプローラー」または「Windowsエクスプローラー」を選択し、「OK」をクリックします。
  4. 再度ISOファイルを右クリックし、「マウント」が表示されるか確認します。

それでも解決しない場合は、ダウンロードしたISOファイル自体が破損している可能性があります。公式サイトから再度ダウンロードし直してみてください。

5. マウントしたISOファイルを取り出す(アンマウントする)方法

マウントしたままにしておくとパソコンのリソースを消費し続けるため、作業が終わったら取り出しておきましょう。

  1. エクスプローラーで「PC」を開きます。
  2. マウント中の仮想ドライブ(DVDドライブとして表示されています)を右クリックします。
  3. メニューから「取り出す」をクリックします。(「・・・」の中に入っている場合もあります。)

あるいは、元のISOファイル自体を右クリックして「取り出す」を選ぶことでもアンマウントできます。

6. Windowsのプロダクトキーを確認する方法

すでに正規に購入し、パソコンでライセンス認証済みのWindowsであれば、以下の方法でプロダクトキーやライセンスの状態を確認できます。なお、多くのメーカー製PCやDSP版は「デジタルライセンス」としてMicrosoftアカウントやマザーボードに紐づけられているため、フルのプロダクトキーが表示されないケースもあります。

設定アプリから確認する

  1. 「設定」を開き、「システム」→「バージョン情報」または「ライセンス認証」の項目を開きます。
  2. 「ライセンス認証」の欄で、Windowsがデジタルライセンスで認証されているか、プロダクトキーで認証されているかを確認できます。

コマンドプロンプトで確認する(slmgr)

より詳しいライセンス情報を確認したい場合は、コマンドプロンプトを管理者として実行し、次のコマンドを入力します。

slmgr /dli

これでエディション名や、プロダクトキーの一部(下5桁)、ライセンスの状態(Licensed=認証済みなど)が表示されます。ライセンスの種類(Retail・OEM・Volumeなど)まで詳しく確認したい場合は、以下のコマンドを使用します。

slmgr /dlv

セキュリティ上の理由から、これらのコマンドではキーの全桁ではなく末尾5桁のみが表示される仕様になっています。

PowerShellでOEM版のプロダクトキーを確認する

メーカー製PCにあらかじめWindowsがインストールされていた場合(OEM版)は、ファームウェアにプロダクトキーが埋め込まれていることがあります。コマンドプロンプトまたはPowerShellを管理者として開き、以下のコマンドを実行すると、フルのプロダクトキーが表示される場合があります。

wmic path softwarelicensingservice get OA3xOriginalProductKey

PowerShellの場合は次のコマンドでも同じ情報を取得できます。

(Get-WmiObject -query 'select * from SoftwareLicensingService').OA3xOriginalProductKey

なお、自作PCやパッケージ版を購入してインストールした場合は、この情報がファームウェアに存在しないため、コマンドを実行しても何も表示されません。その場合は、購入時の証明書やメール、Microsoftアカウントの購入履歴を確認しましょう。

7. Officeのプロダクトキーを確認・取得する方法

Officeのプロダクトキーは購入方法によって確認場所が異なります。主なパターンは次の3つです。

  • パッケージ版・POSAカードを購入した場合:パッケージ内のカードやシールに25桁のキーが記載されています。POSAカードはカード裏面をコインなどで削ることでキーが表示されます。
  • オンラインストアで購入した場合:購入時に届いたメール、または購入したストアのマイページ(注文履歴)にキーが記載されています。見当たらない場合は迷惑メールフォルダも確認しましょう。
  • Microsoftアカウントに登録済みの場合:Microsoft公式サイトにサインインし、「サービスとサブスクリプション」のページから購入履歴・ライセンス情報を確認できます。

Microsoftアカウントから確認する手順は以下の通りです。

  1. Microsoft公式サイトにアクセスし、購入時に使用したMicrosoftアカウントでサインインします。
  2. 「サービスとサブスクリプション」のページを開きます。
  3. 購入済みのOffice製品が一覧に表示されるので、該当する製品の詳細を開きます。

すでにインストール済みのOfficeであれば、コマンドプロンプトから確認できることもあります(Officeのバージョンやエディションによって、フルキーではなく下5桁のみの表示となる場合があります)。

なお、一度Microsoftアカウントに登録したプロダクトキーは、そのアカウントに紐づいた「デジタルライセンス」として管理されるため、パソコンを買い替えた場合でも同じアカウントでサインインすれば再入力は不要です。同じキーを他のパソコンで重複して使うことはライセンス違反となるため注意しましょう。

8. プロダクトキーを紛失してしまった場合の対処法

購入したはずのプロダクトキーがどうしても見つからない場合は、以下の方法を順番に試してみましょう。

  • 購入時のメールを、迷惑メールフォルダも含めて再検索する
  • 購入したストア(Amazon、Microsoft公式ストアなど)のマイページ・注文履歴を確認する
  • Microsoftアカウントの「サービスとサブスクリプション」を確認する
  • パッケージ版の場合は、箱や説明書、同梱されていたカードを探す
  • これらで見つからない場合は、購入店またはMicrosoftサポートに、購入日・購入方法・注文番号などの購入証明を提示して問い合わせる

購入証明がない場合、サポート側で本人のライセンスであることを確認できず、再発行に対応してもらえないことがあります。購入時のメールや領収書は、削除せずに保管しておくことをおすすめします。

9. プロダクトキーを新たに購入する場合の注意点

どうしても見つからない場合や、そもそもライセンスを持っていない場合は、新たにキーを購入する必要があります。その際は、必ず正規の販売経路を利用してください。

  • Microsoft公式サイト・公式オンラインストア
  • Amazonや家電量販店などの正規取扱店(出品者が公式・大手であることを確認する)
  • パソコンメーカーが提供するライセンス購入窓口

フリマサイトや個人間取引、極端に安いキー販売サイトなどで購入したプロダクトキーは、複数人での使い回しや、盗用されたボリュームライセンスであるケースが少なくありません。この場合、後日Microsoft側の調査でライセンスが無効化され、Windowsやofficeが使えなくなるトラブルが報告されています。価格だけで判断せず、販売元の信頼性を必ず確認しましょう。

10. まとめ

ISOファイルのマウントは、Windows標準機能だけで完結するシンプルな操作です。ダウンロードしたISOファイルを右クリックして「マウント」を選ぶだけで、DVDドライブを使わずにセットアップを開始できます。マウントできない場合は、ファイルの関連付けを「エクスプローラー」に変更するか、ISOファイルを再ダウンロードすることで解決できるケースがほとんどです。

プロダクトキーについては、Windowsは設定アプリやslmgrコマンドで、Officeは購入メールやMicrosoftアカウントの「サービスとサブスクリプション」から確認できます。紛失した場合も、購入証明があれば再確認・再発行の対応を受けられる可能性が高いので、慌てずに購入時の記録を探してみましょう。新たに購入する際は、必ず正規の販売経路を選ぶことが、後々のトラブルを避ける一番の近道です。